2018年3月23日金曜日

友達仙人・チア部女子・カエサル

 10ウェもブログがあると、気付けばしばらく書いていないブログというのが出てきて、「僕等は瞳を輝かせ沢山の話をした」なんて3月に入ってからいちども書いていない。なぜ書かないのかと言えば、友達論とか架空の友達との交遊話を書かずとも僕の友達欲は満たされているから、それゆえに書かないのであり、こう言うとまるで本物の友達ができてROUND1とかに行きまくっているように聞こえるかもしれないが、もちろんそんなはずはなくて、時期的なものなのかなんなのか、いま僕はやけに友達欲が減退しているのだった。減退して、友達胃袋が小さくなっているものだから、霞を喰って生きる仙人のように、空気中に漂っている微粒子のような友達成分だけでお腹いっぱいになってしまう。飢餓感がない。だから友達に関してなんにも書くことがないのだった。もしかしたら、とうとう達観したのかもしれない。禁友達に成功したのかもしれない。

 バトンを回すのが引き続き愉しいのだけど、ここへ来て深刻な問題が浮上した。自分で鏡を見てもうっすら感じていたが、ファルマンに指摘までされて、いよいよ確信へと変わった。
 腕が太くなっている。なんか、ちょっとちゃんとした腕になっている。
 どうしよう。これから薄着の季節。これは僕にとってぜんぜんいいことじゃない。ガンジーを敬愛する僕は、非暴力の象徴として腕力の放棄をモットーにして生きてきた(といま決めた)というのに、腕に筋肉の気配が出てしまった。こんなんじゃ、森の動物が心を開いてくれねえよ……。筋肉のついた原因は、闘争とは真逆の、むしろ闘争を制止するための平和活動と言ってもいいのに、なんと皮肉なことだろうか。平和を愛し続けるためには強くあらねばならないという、スイス的なディレンマを抱えてしまった感がある。
 バトンは回したいが腕はもうこれ以上太くなりたくない。
 まるでチアリーディング部の少女のような悩みに苛まれている。

 やるやる詐欺化していたランニングを、とうとう決行した。したが、やっぱりまだまだ夜は寒くて、往生した。ランニングという行為にあたり、寒いというのはそれほど問題にされない傾向があると思う。マラソンランナーは真冬でも短パンランニングで走っている。なぜか。走っていれば体が温まるからだ。僕ももちろんそう考え、玄関を出た瞬間に「寒……っ!」となったけど、ギリギリのところで踵を返さず、けなげな精神力でもって外へと繰り出した。そうして走り出したのだけど、すぐに予想だにしない事態が発生したのだった。それではここでクエスチョンです。寒い中走りはじめたカエサルを襲ったアクシデントとは、いったいなんだったでしょうか。ドゥルドゥルドゥルドゥルドゥー! 間違えた。カエサルじゃなくてパピロウだった。それでは正解の発表です。パピロウを襲った事態、それは「体が温まる前に息が上がってしまった」でした。こんなことってあるんだな、とわりとびっくりした。